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レビュー:「部屋を越ゆるもの」

フリーゲームレビュー

「部屋を越ゆるもの」はクトゥルフ神話 短編探索ADVです。

部屋を越ゆるもの

 「部屋を越ゆるもの」は一言で言うと、脱出ゲーです。ですが筆者はあえて繰り返しプレイをしませんでした。怖がって何ぼのゲームだと思うからです。クトゥルフ神話体系。死んで何ぼ、狂って何ぼのゲームだと思います。繰り返しゲームを行い、クリアを目指すのはラヴクラフトダーレスへの冒涜ではないでしょうか(筆者の個人的意見です)。1920年代のアメリカ合衆国の政治状況、当時の世界経済状況などを知っているとより深く物語を楽しめるでしょう。白人支配の終わり、黄渦論ダーウィンの進化論への懐疑、従来の白人社会の基盤であったキリスト教的社会通念への疑問等々諸々です。

 ちなみに筆者はEND C でした。神話の世界に深く足を踏み入れすぎたようです。SAN値が0になったと言う事ですね。

 ゲームそのものは怖くもなんともありません。また、ボケや突込みマシマシでお話は進みます。エンディングは全部で四つあるようです。気になられる方はプレイをお勧めします。また、作者様のサイトには攻略情報のヒントが載っています。

容量
86,386 KByte

制作ツール
RPGツクールMV

製作者
sayuki

公開日
2016-06-30

URL
http://www.freem.ne.jp/win/game/12173
http://sayusayu.hatenablog.jp/

 この「部屋を越ゆるもの」は、1ルート約45分ほどの作品です。

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