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レビュー:「氷雨の記憶」

フリーゲームレビュー

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この「氷雨の記憶」はシリアス風味の少し不思議な味付けのノベルゲームです。

冒頭、出だしでいきなり「圧迫面接かッ!」ってほどに心に来ます。

でも、ということは「掴み」はOKということなのだと思いました。

 

「俺は俺だ」の主人公。

誰だって承認欲求は持つものと思いますが、自分や自分が努力したもの、大事にしているものを否定されると頭に来ます。

そして精一杯を貶されると悲しくなって当然だと思うのです。

自分を認めてくれる最小単位、それは自分自身。

自分を大切にしよう、自分の思いが尊いものだと思おう、自分の努力や発見、欠点の改善──これらは自分にとって、すごく貴重で大切な宝物なのだと。

 

そして出会いは突然に。

否、存在を認める、自分以外の存在に興味が持てることは凄いこと。

相手を相手として、Mobではないと認めることができるのは凄いことだと。

 

認識。それは哲学でしょう。量子力学っぽいですが。

思い様、観察、視点の角度で変わる存在の在り方。

すると対象がMobでなくなることもあるはず。認識した、ってやつです。

逆の立場からは「認識された」になりますね。

他者に認識させる方法。

それは興味を持ってもらうこと。

自分という存在を他者の心に焼き付けるように、言葉を、そして行動をまざまざと他者の心と魂に刻む行為を行うことだと思うのです。

 

色々書きましたが、他者に興味を持ってもらうことって、それはとても難しいことだと感じるのでした。

 

・制作ツール : ティラノビルダー

・動作環境 : Win Browser

・公開日 : 2018-02-20

・作者様 : アクアポラリス 様

・作者様サイト : https://www.freem.ne.jp/brand/6543 http://starfishdust.blog.fc2.com/

・ゲーム公開ページ : https://www.freem.ne.jp/win/game/16989

・プレイ時間 : 約十分程度

 

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Euph.
Euph.
雑食です。

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